ごあいさつ 令和2年4月

                                2020年4月
                                校長 盛一純平

このような年度のはじまりは記憶にありません。日ごとに変わる状況報告に心が潰れそうになってきます。あわただしくそして不安な令和2年度のはじまりとなりました。今,私たちは未知のウイルスと世界が一体となり戦いつづけています。
こんな状況下でこそ私たちは変化に対処し,新しいことを学び,馴染みのない環境でも心の安定を保ちながら,解決に向けて歩んでいかねばなりません。
 子どもたちも長い休業措置,自粛生活が続いていますが,自らを守りながらも社会の一員として自覚を持ち行動してほしいです。答えのない課題に立ち向かい,協働し最適解を導き出す姿,まさしく未来社会に求めている力を目の当たりにしている子どもたちに,この経験が必ずや未来に生きる力となってくれるはずと願っています。
前線で頑張る医療関係者をはじめ立ち向かう勇敢な人々に心より感謝申し上げます。一日も早く明るい日常にもどることを願ってやみません。

さて,未来に「共に生きる力」を育むことを教育目標にして3年目をむかえます。今年度も附属学校園を連携してつながりの中で研究,教育を進めて参ります。
Society5.0時代を生きる子どもたちに必要な力を「多様性を活用する力」と位置づけ,今年度も教育活動全体にMake difference, Make harmony を機能させ取り組んでいきます。教室では対話のある授業をデザインするため,ICTをより効果的に使えるように,またグループでの協働がしやすいようにclassroom for next stageと銘うち環境整備を行いました。また異年齢による授業や外国人との交流をすすめるなど,授業はもとより学校生活の中でも様々な形で多用な考えに身を置く場づくりをし,多様性の活用力を養っていこうと思っています。今年度は特に「コミュニケーション力」に重点を置き,この力が一定の場だけに発揮されるのではなく様々な場でも発揮できる「汎用的な力」に成長していくことを理想と考えています。

令和2年度,今こそ「共に生きる力」が求められています。今を生きる子どもたちの未来に活躍できるステージをつくるためにも,この苦難な状況を全世界の協働で乗り越えていかねばなりません。「明日のために今を」共にがんばっていきましょう。
 今年度も本校の教育活動にご理解いただき,皆様のご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。