ごあいさつ 令和3年4月

                                 2021年4月
                                 校長 盛一純平

 令和3年度も感染予防を講じながらの始まりとなりました。それでもいつもと同じように桜はピンクの花吹雪で、かしわの木はみずみずしい若葉の香りで子どもたちを迎えました。
 昨年度は「行かない(3密をさける)すわない(換気 マスク)さわらない(手洗い)」を指導標語とし時と場に応じて主体的に感染予防策がとれるように指導、支援をしてきました。そして子どもたちは、今置かれている状況の中でもよりよく生活するためにはどうすればよいか考え実践してきました。それが主体的に工夫して進めた運動会や6年生を送る会などの行事の実現、全校での「かしわっ子手洗い歌」の制作などにあらわれていました。そこには生き生きとそして喜々として取り組む子どもたちの姿がありました。
 長い休業があけて「学校に来てみんなとする普通のことが全部楽しい」と登校してきた子が言った言葉が、笑顔が、忘れられません。人はかかわりを求めている、人とふれあうこと、人の中で生きていくことに喜びを感じ、そこに主体的に成長しようとする気持ちが生まれてくる、「人は人の中でこそ成長する」ことが今も未来にも普遍的であると改めて思いました。
 さて、今年度も「共に生きる力を育む」を教育目標とし、多様性の活用力の育成を教育方針にSociety 5.0時代を豊かに生きる人間愛ある子の育成をめざしていきます。また研究では「汎用的コミュニケーション力の育成」を進めます。研究成果は研究プラットホームで発信し、全国の教員の知見をあつめながら進めていこうと考えています。昨年度からの状況下においてこそ本校の人とのかかわりを大切に進める道が、さらに価値のあるものになったのではないかと思います。さらにはGIGAスクール構想の実現や教育に対する今日的課題に取り組むために先導的モデルになるべく学校改革にも取り組んで参ります。
 今年度も国立大学附属学校としての使命を果たすべく本校の教育にご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

今日も子どもたちは「あいさつ日本一」と「なおありがとう」の気持ちをもち元気に登校してきます。